アイディアの生産

指導者目線のお話しをしたいと思います。

吉成が初めて知り合いのお子さまを預かり一緒にボールを蹴り出したとき、その子の目の輝きを途絶える事なくサポートして行きたいと思った事を鮮明に覚えている。
芝生から照り返す太陽が眩しい真夏のグラウンドで汗を流して楽しんだ。

どうしたらこの子の将来をサポート出来るのだろう。
我が子とはまた違い、毎日顔を合わせる訳ではない。
吉成がこの子に何を伝えていけるのか。何を吸収してもらえるのか。吸収できた先にあるものは何なのか。
常に自問自答しながら接していた。

同時に指導者としての知識も知りたくなっていた。

当時から社会人チームを作り活動していたが、吉成が幼い頃からやってきたサッカーでは無く、フットサルといったスポーツに魅力を持ち転向して夢中になっていた。

当日からフットサルがもたらすサッカーへの価値を知っていたからだった。

世界で活躍しているサッカープレーヤーの多くは日本人と何が違うのだろう。と調べ始めたとき、語り尽くせない程の様々な環境はあるにしても、トッププレーヤーがやっていた事で日本人も出来ることの一つにフットサルがあった。

フットサルはサッカーに活きる

証明され認められはじめてきたのはここ最近のことかもしれない。なぜフットサルがサッカーに活きるのかと言った話しはここでは割愛させてもらうが、メテオロッサに関わりのある方は(生徒たちも含め)お分かりかと思う。

子供たちにフットサルの魅力を伝えはじめると、自然な流れでJFAサッカー指導者ライセンスを取りに行くことになる。

フットサル指導者

本来、最初からJFAフットサル指導者ライセンスを取れば良いようにも思うのだが、日本のフットサル指導者ライセンスを取得すには、なぜか、サッカーの指導者を保持している事が条件になっている。スポーツ自体別物なのだが、基盤は一緒といった考え方があるからだ。

その為、指導者にはランクがあり、Jリーグ等プロの指導者になる為にはサッカーS級ライセンスが必要になる。そこからカテゴリーが下がり大きく分けるとA.B.C.D.キッズリーダーとなっている。フットサルでは最上級のライセンスがA級となり、続いてB.Cとなるのだが、フットサル指導者C級ライセンスを取るためには、サッカー指導者C級ライセンスを保持している事が条件となる。その為、フットサルの指導者になるにはサッカーC級以上を取得してからフットサルC級へ移らなければならない。(因みに吉成はサッカーC級・フットサルC級ライセンス共に保持している)

級を重ねれば重ねる程、お金も時間も掛かってしまう。しかし、子供たちの5年後10年後をサポートする為には、常に指導者自身学び続けなければならない。

そこで吉成はライセンスを取り指導にあたっている。

そんな中、スポーツ指導者は当たり前のように把握しているゴールデンエイジと呼ばれる子供たちの成長時期も学ぶ。

ゴールデンエイジ

そこにはプレゴールデンエイジ(5歳から)、ゴールデンエイジ(9歳から)、ポストゴールデンエイジ(13歳から)と呼ばれる時期に何を吸収するべきで、何が吸収できるのか。といった事を学ぶ。

そして指導している中で、なぜ、この時期に吸収できるのに大人になると吸収できないのか考え出した所、吉成は脳にも興味を持ち出した。

フットサル脳

面白いことに右脳と左脳の違いが大きく関わっていた。
右脳はイメージ性の記憶をもち、左脳は言語性の記憶をもつのだと。
つまり、大人は左脳を働かせ見た物を言語として記憶していく事に対して、子供は右脳を働かせ見た物をイメージとして記憶する。暗記する方法で、よくメディアで取り入れられているような絵や図で覚えるといった事と似ている。自然に右脳を使う事ができる子供の時期にイメージを付けてあげる事が大切になってくる。

ここでアップしている写真はフットサルスクールでのトレーニング風景である。
果たして何をしているところでしょうか。
ここでコーチとしての声掛けは「ゴールラインから反対側のゴールラインまでボールを落とさず行って帰ってきて!ミスしてもそこからスタートすれば良いよ!」といったトレーニングです。
初めて聞いた生徒の多くは、リフティングで行って帰ってくるのか。と思い何度も何度も落としたところからリフティングでスタートする生徒の中、話しをイメージ出来てくると、この様に工夫できる生徒が増えてきます。

手前の生徒は足にボールを乗せ、ハイハイで行くことをイメージし、奥の生徒はシャツに乗せ運ぶことをイメージ。
その他にも足に挟めて運ぶ生徒、過去にはボールを反対のゴールラインへ目掛けて高く蹴り上げ、進む生徒などがいました。

一見フットサルとはかけ離れたことをやっている様に見えますが、この引き出し(アイディア)を考えさせる為です。

答えを教えることは簡単ですが、考える時間を与えてあげなくては記憶イメージを膨らませる事には繋がりません。

フットサルでも一瞬の判断力が求められるスポーツです。そこには様々な経験や体験からイメージしていきます。
全ては目的であるゴールを目指す為です。
相手からゴールを奪う為には相手には無いアイディアを持ち、阻止しようとする相手を騙さない限り得点は生まれません。

そんなアイディアをメテオロッサでは常に育んでいます。

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