ある日のトレーニング

特別強化コースが始動して間もなくのこと、ジュニアコースで、日々トレーニングに励むあるスクール生との話。

特別強化コースへ昇格したスクール生の目標、自分の憧れの選手、将来の夢は言うまでもなく、高い意識を持ちトレーニングしている。ジュニアコースの中では、ボールを蹴る事とは別の世界に憧れ、夢を明確に持っている子供達もいる。

今年、小学生になったばかりの子供達がジュニアコースに入って来た。その多くが当スクールで初めてボールを蹴ったという子供達だ。また、経験者(サッカー少年団やクラブスクール)の子供達もトレーニングしている。

ある日、ジュニアコースのトレーニング中…

「ピーッ‼︎」

水分補給の為、一旦トレーニングが止まった。いつもの様に休憩に入ると、真っ先に自分の所へ来たスクール生がいた。(彼は普段サッカー少年団へ所属している)

「コーチ、どうしたら特別強化コースに入れますか?」

と、聞きに来たのです。

私はその気持ちにとても熱い想いを感じ、同時に嬉しかった。

彼も当スクールで高い意識を持った1人なのだ。

ここで彼に、

「自分に何が足りないのか?考えた事ある?」

彼 ……。

「コーチはいつも皆んなを選考してるんだ。足りないものは何か、考えてトレーニングしてみよう!」

と話し、トレーニングが再開された。

すると、明らかに彼の意識は変わった。

特別強化コースへの昇格は、コーチの判断となる。ここには年齢、学年、情などは関係ない。技術もサッカーと同じ感覚では昇格は難しい。常に、ジュニアコースからは昇格の為に選考されている。また、特別強化コースからは降格もあるのだ。こういった事から、這い上がろうとする気持ちこそスクール生の将来にプラスになると確信している。

彼はこれから更に上手くなり、素晴らしいプレーヤーになるに違いない。交わした会話は短いものだったが、熱い気持ちを再確認できた。

そんな、

心地いい風が吹く1日だった。

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